「GALLERY CONFUSE 」 絵画をご紹介します。

 
「GALLERY CONFUSE 」は、NANAOBAGの作者NANAOの遊びの場。

 

BAGの制作には欠かせない、様々な刺激と感性の遊びをお届けしたいと思っております。

 

今回のシーズンは絵画をご紹介いたします。

 

平賀太朗の新作原画のご紹介も兼ねたいと思っていますので、

お楽しみにお待ち頂ければ幸いです。

 

日本人にはあまり親しみの無い、

「絵を購入する」という楽しみをお伝えしたいと思っています。

 

 

絵画に囲まれる生活も良いものですよ^^

画面の中に閉じ込められたストーリ。音の無い世界を見つめ、楽しんで頂けたら嬉しいです。

 
NANAOBAG

 

代表 平賀菜々緒

 

 

軽妙洒脱!現代の戯作者、「平賀派」の世界

 戯作者。それは江戸時代、市井の営みを面白おかしく、時にはシニカルに活写した小説類の作家を指したのが始まりと言われます。達観した高い視点ではなく、人の中で人を描く―。それまでに無い鮮烈な表現で人の生き様を捉え、“平成の戯作者”と評された「平賀敬」と、彼の息子でありその想いを今に継ぐ「平賀太郎」。

 


 平賀敬(1936-2000)は早くからその才能を認められ、国際的に活躍した数少ない作家の一人でした。とにかくもてなし好き、常に茶や酒を酌み交わす人の輪の中心だったという彼は、当時絵画以上に純文学へと傾倒した異色の作家でもありました。その人間観と高い文学性は、作家にとって終のテーマとなる「物語性」へと結びついていきます。囁き声が聴こえてくるかのような、生命力とユーモア溢れる人物たちの中で、ふとした瞬間に背筋が粟立つほどのリアリズムをそっと忍ばせる。緩急自在、軽妙洒脱なその世界は、今なお観る者に強烈な印象をなげかけます。

 

 平賀太郎は、父が12年滞在し活躍したパリ一番の歓楽街ピガールの中、毎日のように入れ替わり立ち替わり敬を訪れる人々の渦中で育ちました。一癖も二癖もある父の友人らを好奇の目で見つめ、観察し続けるうちに猛スピードで今日まで至ったように思えると、太郎は言います。自身が暮らす街と人々を主題とし、そこでの出会いを独自に再構成された美しいモノトーンの世界へとおとし込む。一つの「街」そのものを相手にするかのようなその作風には、父と同じく豊かな物語性がたゆたいます。

 初の二人展となる本展。平賀敬からは、現在では希少な60年代のモノクローム作品を中心に、アクリル画、ドローイング、ジグレーを。平賀太郎からは、最新作のドローイング、ジグレーの他、旧作も多数含め一堂に展覧・販売いたします。
 
 人が織りなす「ドラマ」を描く。画家ではなく絵師と呼ぶのが相応しい、そんな父子が生み出す驚天動地の戯作世界を、この機会にぜひご堪能ください。

 

 

 

 

≪平賀 敬 略歴≫

 

1936 東京生まれ
1958 立教大学経済学部経済学科卒業
1957 第1回アジア青年美術家展
1963 第7回シェル美術賞展「雨」2作品で三席を受賞
1964 第3回国際青年美術家展 ヨーロッパ・日本展
     /「窓Ⅰ」で大賞・国際文化自由会議奨学金(パリ留学賞)を受賞
1965 秀作美術展(毎日新聞社)、現代日本美術アメリカ巡回展。渡欧(~'77)
1966 ヨーロッパ各国にて個展、グループ展
     ('67ルフラン賞展二席受賞、'68 ピカソ、藤田嗣治らと国際エロティック美術展等)
1968 一時帰国
     ('69東京第七画廊にて個展、'69第10回サンパウロ・ビエンナーレ日本代表、'70再び渡欧)
1977 帰国。以降、百貨店、画廊、美術館などで精力的に活動
2000 現代の絵師 平賀敬のアヴァンギャルド戯作画展(平塚市美術館・神奈川)
同年 箱根湯本にて逝去

 

 

 

≪平賀 太郎 略歴≫

 

1969 東京生まれ
1991 武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業
1999 牧神画廊個展
2004 調布画廊個展
2008 四人の素描展
2014 平賀敬美術館 ギャラリー石の蔵個展

 

 

 

 

 

絵のある暮らしを是非お楽しみ頂ければと思います^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

掲載作品
平賀 敬「窓 Ⅱ」
アクリル 板 キャンバス 162.2×130.3cm

 

 

 

 

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